思ったことを書き出そう。

ダイヤのA本誌最新話の感想を書いています。考えたり思ったりしたことをすぐに忘れるので備忘録みたいなものです。

ダイヤのA actⅡ 85話 感想

・第一試合後半

いつの間にか7回裏。沢村は左投手キラーの鳴工打線をここまで0点に抑えています。
前回御幸の心配した通り、既にかなり息が上がってますね。

既に青道側に3点入っていることもあるかもしれませんが、1点取られてもこの集中した表情。いやあ、痺れます。1年のときはわたわた騒いでいたのに、大人になりました。
そして7回で鳴工相手に被安打6…上出来もいいところです。



・信頼

体力もかなり消耗していたこともあってか、ベンチにて交代を告げられます。
そう言えば監督の沢村へのボディータッチ増えましたかな? 1年のときの最初の監督からは想像がつかない……丸くなりましたね。

そして部員からの労い。皆コップ持って「1杯やれ!」って皆持っていたら1杯じゃねーよ! そしてそこに高津をいれてきた寺嶋先生は読者のツボをよく分かっていらっしゃる。 同学年だけじゃなく3年からも労われているところから、沢村が広く色んな人に認められていることがよくわかります。1年の時は「お前かよ!大丈夫なのか!?」的な存在だったのが、83話の最後のピッチング直前、既に皆からこれだけの期待を寄せられるようになっていたこと自体既に広く認められていることの現れだったのですが、今回その期待に大きく応えたことで更に信頼を得ましたね。



・御幸の褒め言葉

そしてダメ出しの後ですが、御幸も冬からの大きな成長を素直に褒めました。
今までにも褒めたりはしていましたが、もしかしたら、こないだの降谷に声をかけたゾノがきっかけで、思ったことを相手に直接伝えることを意識的に心がけ始めたのかも。御幸のこの足りないものをすぐ直そうとするところ、人間として尊敬します。ま、今まで素直に言わなさすぎて真っ直ぐ受け取ってもらえてないですけど。
以前、ノリさんのピッチングを褒めた時も同じようなことがありましたよね。その時も褒め言葉に「本当?」って聞かれてました。
素直に信頼を勝ち取るにはまだまだ時間がかかりそうです。めげずに口に出していくしかない!頑張れ!



・川上の成長

そしてリリーフはノリさん。御幸塾の効果の現れか、御幸の作戦も全て口にする前にノリさんの中で既に共有していた模様。ピッチングでも投手陣のリーダー的存在としての責任感が良い風に作用しているようで、こちらも成長が見られました。部長も嬉しそうです。残り2回を7人で抑えました。あっぱれ。



・第二試合開始

金田くんが先発です。しかも好投。 1年前まで青道には投手陣が足りないって言われていたのが嘘のようだ…。
そして高津をきっかけに青道が打撃で魅せます。高津はここにきてすこぶる好調ですよね。スタメン入りもありえるかも。
そして由井、なんとこの試合でライトに入ってます。打撃力を買われて1軍入りしたので、もしかしたら今後も降谷のように外野にも入る機会が増えるかもしれないですね。
その後、集中打撃を浴び、金田くん交代です。
ベンチで金田くんに色々話をしている様子の御幸。金田くんの嬉しそうな表情と、話す御幸を笑顔で見守る倉持の様子から、どうやらこちらでもちゃんと直接褒めている模様。素直に受け取ってもらえてるみたいでよかったね。



・サプライズ

そしてなんと、リリーフとして東条が登場!()
いやあ嬉しいよね。それが全面に出ている九鬼くんを見守る浅田。浅田は本当にいい立ち位置してると思うんですよね。外野の反応が欲しいタイミングでの、欲しい表情をしている。あれです、テレビでここぞというタイミングで反応が上手いワイプ芸能人みたいな。ちょっと違うか。
読者の反応に近いものをしているから、余計に入り込める。その表情の描き方がまた上手いんだなあ。
そしてタイトル回収。同じシニアで東条の思いをよく知る金丸からの“祝砲”。まさかここで来るとは思いませんでした。いい意味で裏切られました。

喜ぶ部員達に紛れて奥村が見ていたのは降谷でしょうか。降谷も皆と同じく右手を上げていますね。
1人よがりな心境ばかり見ていたので、こうして皆と共に金丸のホームラン、そしてチームの勝利を喜ぶ姿が見られてホッとしました。これからひと皮剥けることが出来るかな。




【感想、予想まとめ】

①テンポのいい展開でした。
ゲーム内容そのものよりも選手達個々の成長を見せる試合だったからかもしれませんが、だからこそ読み応えがあって、凄く面白い回でした。

②様々な成長を実感しました。
上でも書いた通り、本当に色んな人の成長が見られました。沢村の投球が本物だと証明出来たこと。御幸の自身の欠点を改善しようとする姿(予想ですが)。川上のリード論の吸収と精神的成長。金田くんの先発。青道打撃上昇。そして最後の降谷。夏が楽しみです。

③東条の登場(二度目のゴリ押し)。
今回はこれが一番でしょう。いやーよかったね!東条!
ここでの東条の好投は今後にどう左右するのか。もし今後も投手として使われるなら、流石にエース争いに参戦することはないだろうけれども、金田くんや川島を脅かす存在になるかもしれません。
勿論、野手としての活躍はあると思います。どちらにせよ打撃次第、ですかね。


次は何が来るんでしょうか。試合の振り返りの話か、降谷のことについて詳しく描かれるか、何か違う変化が起きるか。御幸の試合が月末なので、もしその間に試合が行われるのなら、小野先輩と由井以外に誰かベンチ入りしそうな気がしないでもない。